子供の頃、我が家での「かぼちゃ料理」はもっぱら、
和風に味付けされた煮物でした。
それはそれで好きだったのですが、
小学校の給食で初めて食べて感動したのが、かぼちゃのコロッケ。
火を通してマッシュし、味付けしてコロッケにしてあったのですが
そのほくほく感、あまみ、今まで味わったことのない味。
今のようにかぼちゃのサラダなんてあちこちで売っていませんでしたし、
和食のイメージしかなかった子供の私にとっては、
洋食のコロッケにアレンジされて出てくるなんて!
という驚きもありました。
早速、家に帰って母に報告。
ウチでも作って~、とリクエストしました。
母は、私の話を聞いて発奮し再現しようと何度かチャレンジしてくれました。
母なりにアレンジを加えたりもしながら、
けれどなかなか給食の味にはならず、
母:どっちがおいしい?
私:給食かなぁ…
という会話が繰り返され、その度に母は悔しがっていたものです。
大人になり、おしゃれでおいしいアレンジ料理を知る機会も増えましたが
今でもよく思い出すのは
給食のコロッケとあの時の母だったりします。